ホノルル高架鉄道 最終区間工事に遅れ
高架鉄道建設の監督機関ホノルル高速輸送公社(HART)は、路線の最終区間の工事を官民提携で進める計画(P3)に […]
高架鉄道建設の監督機関ホノルル高速輸送公社(HART)は、路線の最終区間の工事を官民提携で進める計画(P3)に入札した業者らが、時間的な余裕を求めているため契約締結が遅れているとこれまでに繰り返し述べていた。しかし、連邦政府が依頼したコンサルタント業者は新しい報告で、遅延の理由の一部に、建設工事に対する許可を市から得られないことがあると指摘している。
全20マイルの鉄道運営を予定通り2025年12月から開始するためには、最終区間で8駅を含む4.1マイルでのP3契約を迅速に交わすことが鍵になる。
P3を請け負う業者の他の業務は、収容能力1600台の駐車場、パール・ハイランズのトランジットセンター建設、イースト・カポレイからアラモアナ・センターまでの路線の30年にわたる運営、維持など。公費14億ドルのP3は、ホノルル史上で最大規模の公益事業契約となる。
P3では特に、建設工事を早急に進めるために必要な配管の移動が重要な位置を占めている。連邦公共交通局が雇用したコンサルタント会社、ヒル・インターナショナルによると、HARTは3月9日までに、配管移動工事の完了予定時期を入札する業者に通告しなければならない。
移動工事はすでに予定より7ヶ月遅れており、HARTは作業を急ぐためディリンガム通りの両方向で1車線のみの通行とし、残る車線を閉鎖する許可を市に求めている。
この工事が交通に大きな影響を及ぼすことは避けられず、HARTは昨年12月、新交通管理計画を市運輸サービス局に提出したが、まだ許可が下りていない。
HARTの最高経営責任者アンドリュー・ロビンス氏は、13日の理事会で、交通管理計画は24日までに完成し、その直後に許可が得られるはずだと説明、さらに、3月半ばには車線を閉鎖し、大規模な配管工事に着手できる見通しだと語った。
P3の業務契約は、昨年9月30日までに結ばれる予定だったが、HARTはそれ以降4回、業者の指定を延期している。現在の見通しでは、契約の締結は5月15日になる予定。
参照) The Hawaii Hochi / February 12, 2020