オフィス空室率が低下
コリアーズ・インターナショナル商業不動産仲介会社による最近の報告によると、昨年のオアフの貸しオフィス市場は平衡 […]
コリアーズ・インターナショナル商業不動産仲介会社による最近の報告によると、昨年のオアフの貸しオフィス市場は平衡状態に達した。これにより、10年間の借り手市場が続いたオアフのオフィススペースの賃借人は、家主に対して優位に立てなくなる可能性が出ている。
コリアーズ社によると、オアフ島の貸しオフィス空室率は昨年9.9%となり、11年ぶりの下落となった。前年は12.8%だった。同社は10%の空室率を、賃借人と家主の需要均衡状態だととらえている。
空室低下の主因は、建物所有者が、オフィス空室を居住を含むほかの用途に使用するため、在庫リストから外したことにある。
昨年の空きオフィス減少は、ダウンタウンのビショップ通り1132のタワービルが3年以上にわたりビルを居住スペースに改修したことに始まった。そのビルから賃借人が転居したのが最初の動きだったと、コリアーズは述べている。全改修終了後は32万平方フィートの空きオフィススペースが市場から消えたことになる。
他の要因にはカラカウア通り1833のタワービルの所有者が再開発に向け、空きスペースを市場より取り除いたことが挙げられる。
また、複数の賃借人がいたダウンタウンの2棟のオフィスビルが、新しい所有者兼使用者である教会と保険会社に売却され、5万6千フィートの貸しスペースが減った。
立ち退いた多くの賃借人たちは、他の空きスペースに移り、27万2429平方フィートのスペースが埋まる結果となった。
コリアーズ・ハワイのマイク・ハマス調査局長は、空室率の2.9ポイント低下は、オアフでは前例のないことだと述べた。過去20年の年間変動は2%以下だった。同社は今年の空室率を9.4%と予測している。
参照) The Hawaii Hochi / January 25, 2020